β―クリプトキサンチンはカロテノイド色素の一つで、柑橘類に多く含まれており、その中でも温州みかんのβ―クリプトキサンチン含有量は圧倒的に多いです。
昔から「みかんにはビタミンCが豊富で、食べると風邪をひかない」と言われてきましたが、昨今ではβ―クリプトキサンチンによる効果が絶大だと、様々な研究により明らかにされています。
今回はβ―クリプトキサンチンがもたらす健康や美容への驚異的な効果をご紹介いたします。
β―クリプトキサンチンの驚異的な効果
β―クリプトキサンチンは体内でビタミンA(レチノール)に変換されるためプロビタミンAとされていて、抗酸化作用を持ち、免疫力の向上や目の健康に効果的です。
みかんなどを食べて血中β-クリプトキサンチン濃度を高くすることで、がんや生活習慣病など様々な病気の発症リスクが低くなります。
また、健康面だけではなく、ダイエットや美肌など美容への効果も得られます。
がん予防効果
β-クリプトキサンチンには強い発がん抑制効果があることが明らかになりました。
その効果はβ‐カロテンの数倍もあり、温州みかんを1日1個食べるだけで、がん予防に有効な量のβ-クリプトキサンチンを摂取できると言われています。
ダイエット・病気への効果
血中β-クリプトキサンチン濃度が高い人は、肝機能や糖質・脂質の代謝機能が正常に働き、脂質代謝異常症(動脈硬化による脳梗塞・心筋梗塞、糖尿病など)や非アルコール性脂肪肝疾患などを発症するリスクが劇的に低下します。
また、肝機能や糖質・脂質の代謝機能が正常に働くので、ダイエットにも効果的だとされています。
骨粗しょう症の予防効果
β-クリプトキサンチンには破骨細胞数を減少させ骨吸収を抑制させたり、骨形成を促進する働きがあります。
骨密度や骨質、骨代謝の改善に効果的で、骨粗しょう症の予防になります。
美肌効果
β-クリプトキサンチンは他のカロテノイドと比較して、メラニン合成阻害作用がとても強く、シミの予防になります。
また、ヒアルロン酸合成酵素を活性化させたり、アクアポリンの産生を促進させるので、美肌にとても効果的だと言われています。
まとめ
健康や美容にとても効果的なβ―クリプトキサンチンは、日本人にはとても身近で摂取しやすい温州みかんに特に多く含まれています。
みかんには果糖も多く含まれていますが、動脈硬化を抑えたりβ―クリプトキサンチンの健康への効果が大きいので、過剰摂取を気にする必要はないとされています。
また、他のビタミンやカルシウムなどの栄養素とは違い、β-クリプトキサンチンは冬場にみかんなどで十分に摂取して、血中β-クリプトキサンチン濃度を高めることで、春から秋にかけても健康や美容への効果を得られるとされています。
女性は閉経の影響などで男性より骨粗しょう症になりやすいですし、ダイエットや美容にも効果がある温州みかんは、女性の味方と言っても過言ではないでしょう。