冬の季節病である「しもやけ」は、誰もが発症する危険性を秘めていて、毎年悩まされている人も多いです。
一日の気温差や皮膚表面の温度の低下、血行不良などが原因とされており、手足や耳、鼻などに熱を感じ、痒みや痛みといった症状があらわれます。
しもやけに効果的な予防法
しもやけは予防することで発症する確立を劇的に下げることができます。
体を冷やさない
体が冷えることで血行が悪くなり、しもやけの原因となりますので、手袋や厚手の靴下、耳あてなどで保温を徹底しましょう。
濡れたまま放置しない
濡れた手や足を放置すると皮膚の表面温度が低下し、しもやけの原因となります。
手を洗った後などはタオルでしっかり拭くように気を付けましょう。
ビタミンE
しもやけは冷えや血行不良が原因とされていますので、毛細血管を広げて血行を良くする働きがあるビタミンEは非常に効果的です。
しかし、ビタミンEの1日の摂取量は成人男性で7mg、女性は6.5mgが適切とされており、過剰に摂取すると骨粗しょう症になる危険性があるので、注意が必要です。
ビタミンEが含まれる食品には、下記のようなものがあります。
- ほうれん草
- かぼちゃ
- ピーマン
- レタス
- しそ
- さつまいも
- アーモンド
- うなぎ
- しゃけ
- イクラ
- たらこ
- マヨネーズ
- オリーブオイルなどの植物油
また、ビタミンEはビタミンCと一緒に摂取することで吸収しやすくなります。
自律神経のバランスを整える
冬は冷たい空気に刺激され、血管を収縮させる働きをもつ交感神経が優位な状態が続きます。
食事や運動、入浴、睡眠などの生活習慣を見直し、自律神経のバランスを整えることで、しもやけだけではなく様々な病気の予防へと繋がります。
しもやけは早期治療が大切
しもやけは痒みや痛みといった比較的に軽い症状があられますが、放置して重症化すると、最悪の場合手足が壊死し、切断することもあるので注意が必要です。
しもやけの治療には下記の3つが効果的とされています。
- ビタミンE剤や漢方薬を服用して血行を改善する
- ビタミンEが配合されたクリームを塗る
- ステロイド外用剤を塗る
しもやけは掻き毟ると悪化してしまうので、痒みが我慢できない場合は抗炎症作用があるステロイド外用剤が効果的です。
また、しもやけを掻き壊してしまった場合には傷口から細菌が増殖するのを防ぐため、抗生物質が含まれているステロイド外用剤を塗るのが良いとされています。
まとめ
しもやけは子供がなるものだと思われがちですが、大人も発症します。
特に男性より冷え性になりやすい女性に多く、寒い季節には足の指が締め付けられるパンプスやむれやすいブーツなどは血行不良を招くので、避けたほうが良いでしょう。
しもやけは予防を徹底することで発症を抑えることができますが、万が一発症した場合には重症化を防ぐため、早めに治療することが大切です。
今回ご紹介した自宅治療法を試しても回復が見込めない場合は、皮膚科を受診することをおすすめします。